一汁一菜でよいという提案

ひさしぶりに、活字の本を読んだ。
本屋さんで偶然目にとまり、
なんだか読まないといけないような気がして。

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

土井さんの文章は
さらりとしていて、素朴で
書いている対象に対する尊敬の気持ちが
それこそ、おみそ汁みたいに
ほっこりじんわりと滲み出てくる。

 

きっとご本人はそんなこと全く意図していないのだろうけど、読んでいて涙が出てくることが何回かあった。

 

その位、いい本です。

おすすめ。

 

ー子どもの頃、留守番を頼まれたとき、親を喜ばせてやろうと一生懸命料理して、帰ってくるまで知らん顔して、親が気づいてくれることを、ワクワクして待っていました。親が帰ってくる前に部屋を片付けて、きれいに掃除して、気づいてくれるのを、待っていました。大好きな人に褒められたい、大好きな人の笑顔を見たい気持ちは、愛情からくるものです。お料理を作る純粋な楽しみは、強制されない、自由の中に湧き出るものです。そんな気持ちで作るお料理は、特別なことです。だから、いつもでなくていいのです。求めない与え、「無償の愛」から、普遍的な美しい食文化は生まれたのです。

 

 

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