つるで観光まちづくり。みんなが主役の新型観光キックオフDAY感想

 

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2/10(土)に都留文科大で行われた、200名イベントの模様が山梨日日新聞に掲載されました。直前まで一切の内容共有ないまま講師の方々に混じってパネルディスカッションに登壇することになりwその模様が写っています!
 
3日間の都留でのフィールドワークを昼も夜も(!)全て同行させていただいたポール・クリスティCEO、富士箱根ゲストハウスを経営する高橋さん。お二方とも20年以上の積み重ねがあっていまの実績を作っている中で、全くの新参者のわたし。
 
通常の講演会だと「素晴らしいお話でした!」で終わってしまいそうだったので、そうではなくて、いかにして2人の貴重かつ有益なお話を私たち都留市民がものにしていけるかという切り口で、新参者視点の質問で果敢に攻めさせていただきました。無茶振りに怯えながらも受けて立ってよかった。

 

 

「補助金ありき」のまちおこし事業の裏側

このプロジェクトは、昨年から都留市と包括連携協定を結んでいる富士ゼロックス首都圏(株)の地方創生営業部の方々の監修・デザインのもと、農林水産省からの補助金(農山漁村進行交付金「農泊推進対策」)を原資に今年度・来年度の2ヵ年計画ですすめられているものです。

 

地域おこし協力隊として、包括連携協定調印の1年以上前からこの案件には関わり、現在実働部隊である「農泊推進協議会」のプロジェクトサブリーダーを任せていただいているのですが、一連のプロセスの中で悶々とすることや疑問に思うことが実はものすごくあって。それはなにかというと、端的に言ってしまえば「補助金ありき」の事業のすすめ方。

 

今年度(平成29年度)だけで約600万円の助成金が国から交付されているのですが、この使用範囲が建物の修繕や、耐用年数の長いものの購入等には使用できない「ソフト面での支援」のみに限定されてしまっていること。しかも交付申請を提出してから、最終的に採択されプロジェクトのGOが出たのは11月。それでこれだけ急な進め方にならざるを得ず、かつ600万円のほぼ半分は「コンサルティング料」として富士ゼロックスに流れていく…

 

ゼロックスさんの仕事の進め方も、この急ピッチの中で仕方ないとはいえ「ていねい」とはとても言い難く。本来関わる市民の気持ちが置いてきぼりにされたまま、立派な書類だけが積み重なっていく。今回のイベントのチラシは、市側の私たちの確認が一切ないまま勝手にどんどん配られてしまっており。フォントがずれていたり、デザインがとてもイマイチだったり。それらを作成したのが当然私たち市役所側だと勘違いされクレームをいただいたり、市外の人たちにも「こんなものか」と誤認識されてしまうことが悔しかったり。そのことについて市役所内の人たちも他の業務にかまけて優先順位があがっておらずほぼ無頓着だったり。いろいろあったんです。。そんな現状にずっとヤキモキしながらも、いままで点と点だった都留市内の貴重な資源が線となって繋がっていくまたとない機会を逃すわけにはいかないという思いで、なんとか今日までこの案件に喰らい付き続けてきていました。

 

 

点と点がつながる。線にする。ゆっくり、いそぐ。

 
2/10(土)、都留文科大学で実施されたキックオフDAYでは、都留市内外から200名もの方が参加されイベントはおかげさまで大盛況に終わりました。そのメインイベントもさることながら、その前日9日(金)に実施していただいたポールさんと有志での対話会。実はそこで、とても嬉しいことがあったのです。
 

 9日には完全クローズドで、都留市内ですでに自身の事業を始めている方々にお声がけをし集まっていただき、10日の講師ポール・クリスティ氏(ジャパントラベルカンパニーCEO)とのディスカッションの時間を設けていただきました。もともと富士ゼロックスさん監修のワークショップ形式で進められる予定だったのですが、ゼロックスさんの進行そっちのけで盛り上がる会場。終了時間を1時間以上もオーバーして、ポールさんのやっていることはもちろんのこと、参加したメンバーの思いややっていることにも耳を傾けていただき、アドバイスをもらうことができ、市民メンバー同士もつながる機会になり、開催してとてもよかったです。

 

 

翌日の打ち上げの時に、9日に進行を担当していたゼロックスの社員さんからこんな言葉をもらいました。

「都留市の人たちには熱い思いがあることがよくわかりました。他の地域と同じように、ゼロックスのやり方に地域の人たちをあてはめるのではなくて、私たちのほうがもっと、都留市のみなさんを知ることからやらないといけない。正直、甘かったと思います。反省しました。これからはもっと、私たちのことを使い倒してください。」

わかってもらえて、嬉しかったなぁ。
わたしたち都留市民のもつ可能性は、こんなもんじゃない。ただ、お互いに「まちをよくしていきたい」「このまちの魅力をもっと自分たちが知りたい、発信していきたい」という思いは同じ。

こちら側を顧みずにどんどん話を進めてしまうやり方には個人的に不満だったし、そのことは社員さんに正直にフィードバックしつつも、ゼロックスさんがいなかったらここまでのことはできなかったのも事実で、そこには本当に感謝しているということもお伝えし。ようやっと、ほんとうの意味での「協働」のスタートラインに立てたような気がします。
まだまだこれからではあるけれども、プロジェクトを成功させていくために必ず必要な「関係性」をつなぎ直すことができたことが、個人的にはすごく嬉しかったです。

 
文句や批判だけでは、何も始まらないから。いち市民として、プロジェクトのメンバーの1人として、仲間として。対等に要求し、自分自身の責任も当然果たしていく。まだまだ課題は山積していますが、諦めずにこつこつと、取り組んでいこうと思っています。
 

大切なのは、ここからだ。「自走する組織をつくる」ということ。

都留で、観光まちづくり。
ポールさんでも16年、高橋さんでも34年かかって築き上げてきたここまでの実績を、わたしたちはどれだけでつくることができるのだろう。

 

「早く行くなら一人で行け、遠くへ行くなら2人で(みんなで)行け」なんていうことわざがあるけれど、ここでのケースはそれは当てはまらない。「早く、みんなで」行くところまで、行きたい。
けれども、だからといって雑な仕事はしたくない。丁寧にみんなの思いをつむぎ、かかわるみんなが活かし合えるような環境をつくりたい。まだまだこれからだと感じています。

誰一人欠けてもつくりあげることができない、新しい「観光」を切り口にしたまちづくり。
細く長く、でも芯をもって、ゆっくり、いそぐ。

その先に、必要なタイミング・必要な形で、わたしたちにぴったりの協働のかたちが浮かび上がってくるものだと思っています。そしてそれがきっと、これからのわたしにとっての生業になっていくのだと思う。地域おこし協力隊の任期、あと2年。それまでに、自立すること。組織を作ること。真剣に向かい合って行かねばなりません。

 

とはいえ、堅苦しくなりすぎず。今回のように、誰よりも楽しみながら。
ワクワクを大切にしながら、希望を紡いでいきたい。
DMO設立に向けて、具体的に動き出して行きたいと思います。

日本版DMOとは何か? 地域観光業活性化の組織が抱える課題とは |ビジネス+IT

  

とにもかくにも、都留で観光まちづくりは始まったばかり。
次回は3月17日(土)に、これまたインバウンドビジネスのさきがけ実践者をお招きして、講演会&対話会を実施していく予定になっています。
 

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これからの展開に、乞うご期待!
 
 

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